Tumbling dice.

にっきです

一人暮らし期間の話

私は人生で一人暮らしをしたことがある。けれど、その期間は二ヶ月くらい。これからも一人暮らしをすることはないだろうと思っていたが、ついこの間主人が扁桃腺の摘出手術のため入院することになり、その期間私は家で一人で過ごすことになった。

実家に帰ることも考えたが、入院中必要なものがあった時いつでも持っていけるようにした方がいいと思ったし、何より主人に顔を見せに行くと喜ぶと思い自宅にいることにした。

短い一人暮らしの体験は貴重だと思いブログに書くことにする。


1日目はに入院初日。まだ手術前ということでちょっと心にも余裕がある感じであった。昼過ぎの早い時間に解散になったこともある。主人にお風呂に使う道具がいるといわれ100均に買いに行く。(家からそこそこ離れているのでちょっとムカついた。前に一緒に車で行った時に一緒に買っておけと…)その後は本屋さんに寄ったりし帰宅。

ゴミ捨て等済ませ、そそくさとシャワーを済ませ寝ようとするがなかなか眠れない。家の中がやたら静かに感じ、外の車の音が大きく聞こえた。


二日目。この日は主人の手術当日。結局深夜過ぎに眠れたが明け方に目を覚ましてしまう。集合住宅で朝早くに迷惑だとは思うが洗濯物が溜まってしまっていたので洗濯をし、朝七時くらいに干す。とりあえず朝ごはんはしっかり食べる。ピザトーストとヨーグルトと果物だった気がする。

その後義母の車で主人の入院する病院へ。軽く話し、手術室まで見送り、手術の間義両親と話をしたり相談に乗ってもらったりする。

病院の食堂でご飯を食べたのだがそのご飯がとても不味く、入院してる本人の食事が心配になった。

さてさて、私は実は過去に何度か入院した経験がある。短期間の入院ではあったが非常に心細く辛いものだったので主人のことが心配だった。半ば病室がトラウマに成りかけていたと思う。そして、日々主人と暮らす中で色々辛いことがあり、それを義両親に打ち明け、その直後に手術が終わり酸素マスクをつけた主人に対面したため、精神的に色々ダメージが来て、私もなんでそうなったのか今でもよくわからないのだが泣いてしまった…。本当に訳がわからない。

主人が入院してる期間で一番辛い日だった。

その日は主人が手術を終え声が出せるようになるまでずっと付き添っていて、結局面会時間が終わる夜七時までいた。

そんなこんなで疲労困憊の状態で帰宅。洗濯物を取り込んでいると家の中が静かなのがとても辛く感じた。元々1でいることはそんなに寂しくないのに2から1引かれることはとても寂しい。主人の存在がない家の中はとても静かで寂しくて、「家に一人でいたくない」と思った。この頃から耳鳴りが出始め、常に左耳がガサゴソブツブツと聞こえるようになる。 夜は相変わらず眠れない。


三日目。絶賛寝不足期間のためこの辺記憶が曖昧。朝ごはんはちゃんと食べる。こんな時でも食欲はあるのだ。祝日ということもありほぼ一日中面会時間となっていたため、義母と二人でまた主人のお見舞いへ。軽く話をして今日は解散。入院期間家の中をしっかり掃除したいと考えていたのでリビングやら台所やら洗面所やらを掃除。あと本屋さんで栗原はるみさんの料理本を購入。


四日目。寝不足と耳鳴りと頭痛がひどく、なんとかお見舞いには行ったがカリカリしている状態。今思えばお見舞いに行く人の態度ではなかった…。行きつけの花屋でプリザーブドフラワー(最近お見舞いに生花は香りとか花粉がダメとかで禁止されてるらしい。)を購入し主人に手渡す。軽く話をして今回はおいとまする。帰ってきてからの記憶はない。多分仕事していたと思う。


五日目。現実逃避したい欲が強く、いつのまにか高速バスのチケットを購入しバスに乗り込んでいた。本当に今でもよくあんなことしたなと思うし主人もよく見送ってくれたなと思う。行き先は告げないで行くつもりだったけど事故にあったりした時のために伝えておいた。この日はお見舞いにはいかなかった。

現実逃避は出来たし良いものは見れたけど今でも思い出すと胸がちょっと痛む。そんな日。


六日目。先日歩き回り、流石に寂しさより疲労が上回ったのでよく眠った。耳鳴りはおさまった。夕方くらいから主人のお見舞いへ。主人は空元気かもしれないけど元気そうだった。貸してる本の話や病院のご飯がまずいという話をした。

夜は久しぶりに自炊をした。ゆっくり大好きな大河ドラマを観たりした。やっぱり睡眠というのは大事だなあと思った。


七日目。いよいよ今週で退院ということで主人も少し嬉しそうにしていた。

私も一人暮らしの生活に慣れ始め落ち着いて過ごせるようになった。


八日目。いよいよ明日で最後、明後日で退院だねという話をする。この生活ももう直ぐ終わりだなと思うとちょっと別の意味で寂しくもなったり。


九日目。いよいよ明日で退院。というわけで主人のお見舞いを簡単に済ませて夜は1人で外食。しばらく口の中に刺さるタイプの揚げ物は食べられないということで、好きなお店でカキフライを食べた。美味しかった。


十日目。退院ですおめでとうございます。



そんなこんなで私の一人暮らしの日々は幕を閉じた。書いていて思うのは私は本当に一人暮らしは向かないということだ。元々実家に20年も住んでいたというのもあるけど、人と一緒にいないとダメなんだと思う。そう思いつつ、今度もしまた家で一人で過ごすことがあれば、その時はどう過ごそうかなと考えてしまっているのであった。一番は、そんな日が来ることがないのが良いのだけど。




最後まで読んで頂きありがとうございました。