自分の人生
先週、6日7日とかけて私の住む地域は強い大雨が続いた。警報が出て、山が近いところは避難勧告が出たくらいであった。
雨が弱まり出した頃、ニュースでは同じ県の被害の様子を伝えていた。同じ県とは思えないくらいの被害の差にショックを受けた。
実家の父や母、遠くに住む祖母が心配して何度も連絡をくれた。
土砂崩れや洪水などによって死者が出たという話をちらほら聞き、いつのまにか「災害」と呼ばれるようになった。
7年前の東北の震災のとき、当時関東地方に住んでいたのだけどテレビのニュースで「被災地」の様子を見ていたがなんだか自分の中では他人事であった。
今回、自分の住んでいる県が「被災地」と呼ばれ、ボランティアの受付がどうとか募金とか、復興を目指すとか言われていて衝撃を受けた。
今まで他人事だと思っていた言葉が身近なものとなったのだった。
私が働く会社は、今日上司が会社にある保存用の水を県内の被災地に運びに行った。私は出勤日なので行けないが、何人か休みの人はボランティアに行くらしい。
どこに住んでも安全な場所なんてないんだなと最近よく思う。
自分の今の人生を選んだのは自分だ。もう自分の人生なのだから自分で責任を持つしかない。けれど、最近とてもその責任が重く感じるようになった。
逃げ道はない。自分の今の人生こそが進むべき道であり逃げ道である。そうわかっているのだけどどこにも自分の居場所がないような気がして苦しい。
先日主人と大喧嘩をして、それが平日の朝で、なんとか堪えて仕事に行ったものの、人に少し強めに怒られて涙が止まらなくなってしまった。
先輩に慰められて話を聞いてもらって、落ち着いたのだけど社会人としてあるまじき態度に落ち込んだ。
居場所がないと感じるようになったのはその日から。
災害が起きて、不安は強くなる一方。
強くなりたい。