Tumbling dice.

にっきです

「しまなみロマンスポルノ'18〜Deep Breath〜」2日目公演中止を受けて

1週間以上経って心の整理がついたのであの日の自分の思いを書こうと思います。

 

 

9月9日は大好きなポルノグラフィティのデビュー20周年記念のライブ「しまなみロマンスポルノ'18〜Deep Breath〜」の2日目公演の日だった。

私はこの日を半年近く前から待っていた。なにせ大好きなポルノグラフィティの20周年を彼らの故郷でお祝いできるのだ。それと、個人的な話ではあるがライブ1ヶ月前くらいにかなり精神的に辛いことがあって、もうこのライブに参加することを生きる支えにしていた。そのくらい楽しみにしていた。

さて当日の朝。グッズも揃い準備万端、さぁライブに向け出発というとき外は大雨。(私達は開催地から車で1時間のところに住んでいる)

私は今までに何度もポルノグラフィティのライブには参加していて、その中では2年前「横浜ロマンスポルノ'16〜THE WAY〜」の1日目のように大雨の中参加したときもあった。

だからまあ、半分やってくれる、いややって欲しいという気持ちがあった。ずっとずっと楽しみにしていたライブだったから。しかしもう半分は「やらないほうがいい」であった。なぜならライブの開催場所である広島県尾道市に警報が出ていたからである。そして、会場は山あいにある大きな公園で、もし土砂崩れが起きたりして帰宅難民が出たり、ライブ中に命に関わることが起きたら…と思うと、というか警報が出てる時点で「やらないだろうな」という諦めの気持ちもあった。

けれど… けれど、本当に楽しみにしていた。ずっと行きたかったライブ。毎日辛くて、苦しくて、死んでしまいたい気持ちになっていたときもこのライブのことを考えてなんとか生きていた。そんな時期を思い出すとなんとしても開催してほしかった。奇跡でも起きてこの雨止まないかな。そんな風に思っていた。

臨時駐車場に車を停め、会場まで運行しているシャトルバスに乗り込んでひたすらTwitterの「しまなみ掲示板」タグを見ていた。

ちなみにこのタグはポルノグラフィティのギター新藤晴一さんが考えたもので、1日目の公演を受けてのアドバイスなんかを書き込んで欲しいという考えで作られたものだった。

そうしているとバスの中のモニターに映像が映し出された。去年の秋くらいまでyoutubeで配信されていた「しまなみテレビ」の特別編ということでバスの中は盛り上がった。

 

 

が、私が見ていたTwitterには悲しいニュースが飛び込んでいた。

案の定、公演は中止になっていた。開演2時間前、の時刻だった。

おそらくは全国の映画館でのライブビューイングやWOWWOWの生中継なんかの兼ね合いもあって中止に至るまでかなり長いことメンバーやスタッフが話し合ったんだと思う。

予報だとライブ中には雨は弱まるからなんとか開演できないか?とか、そんな話し合いもあったんだと思う。

けれども、やっぱり中止になってしまった。

しばらくするとポルノグラフィティ公式のLINEアカウントから中止のお知らせが届き、

バスは会場に着いたが運転手さんが淡々と「中止だそうです」と言った。

そのまま降りて会場内を見たりグッズを買ったりすることも出来たが、雨の中歩き回るのも…と思いそのままバスに乗ってとんぼ返りした。

帰宅するまでしばらくは何も考えられなかった。「あぁ、やっぱりなー」とか考えていた。

帰ってからTwitterを見ると、やっぱり中止を受けて残念がる人はたくさんいたが「チケット代を寄付したい」という声がたくさんあった。(このライブの収益は7月に起きた豪雨災害への寄付金になるため)

けれど時間が経つと、なんだかその言葉も綺麗事にしか聞こえなかった。言ってる人たちは心からそう思っているのかもしれないけど私は寄付したいという気持ちは起きなかった。第一そこまで寄付してほしかったら自分からコンビニのレジに置いてある箱に入れてきたら良いのだ。なんでもポルノグラフィティ任せにするな。なんて考えていた。確かにライブに参加できていたら、ライブの収益は今も豪雨の被害で苦しんでいる人のところにいくのだろう。けれども私にはそんな気持ちは起きなかった。ずっとずっと楽しみにしていた。生きる支えが雨で無くなってしまった。誰も責められなくてただただ悔しくて余裕がなかった。だから綺麗事にしか聞こえなくて、そういう思考に至った自分も嫌で泣いた。

 

 

しばらく経った後公式から1日目のセットリストが公開された。それで、もう振替公演の可能性は限りなく低くなったことを悟った。

もしこのライブに参加できていたら本当に楽しそうなセトリ。悔しくて涙が出た。

 

 

それから少し日が経って、チケット代の返金対応についてお知らせがあった。

自分たちはコンビニでチケットを発券していたため、そのコンビニでお金を払い戻せるらしかった。

そして、ついにはっきりと「振替公演はない」と言われ少し落ち込んだ。

 

 

悲しかったけど、いつまでも落ち込んではいられなかった。

ライブが終わった後のことを何も考えていなくて、生きる支えがなくなりどうしたらなんて一瞬は考えたけど、やっぱりどう考えても現実を受け入れて生きていくしかないのだ。と自分なりに考えた。

前述した精神的に辛かった時期というのは声が出なくなったり吃音になったりした時期で、それが原因の仕事は辞め、家で家事をやったりポケモンGOをしたりして過ごしていたのだが、

また新しく仕事が出来るようになった。今度は家で、自分のペースでやれる仕事だ。

自分の持っているスキルも活かせるとのことでワクワクした。嬉しかった。頑張ろうと思った

そして、同時にまた嬉しいニュースがあった。

なんとポルノグラフィティが今度は全国でアリーナツアーを行うらしい。

そして大阪でカウントダウンライブだという。これは行くしかないだろう。

2日目の中止は悔しいけど、その悔しさをバネにこれからの音楽活動も頑張るとポルノが言うなら着いていくしかない。

ポルノグラフィティが本当に好きだなと思った。

 

 

おわり。